いろいろなことに挑戦する記録

二児のワーママ、人生を合理的に進める記録

書評

【読書】在野研究ビギナーズ

私は学士までしかもっていない。修士も考えたが、お金がなかった。それになにより先がない。学位が評価されない分野ですし。いつもお金のことを不安に思いながら博士課程をやるのは嫌だ。生業にしたいわけではないが、研究自体は興味が持てたし分野に関して…

【読書】地域とゆるくつながろう

所属している教会で、地域の子育て世帯(特に未就園児)向けに親子カフェ的なものを開いている。教会から伝道費を出してもらっているのだけれども、現在のところあまり伝道は表に出さず、地域の子育て中のママに教会に足を踏み入れてもらって、教会を知って…

【書評】からだの知識は5歳から!

保育園における看護師の専門性とは? それを考えた時、私が思いついたのは「ヘルスリテラシー向上」でした。 もともと保健師免許ホルダーで、病棟・外来勤務時代も「体のことについて知識が少ない」方々が知らないがゆえに騙されたり、あるいは病院に行くと…

【書評】他者と働くー「わかりあえなさ」から始める組織論

冒頭からネタバレとなるが、本書のメイントピックはナラティブ・アプローチである。この言葉は看護の世界ではよく出てくる話だ。元々医療の世界で「相手の気持ちに立つ」というのは具体的にどういうことかというときに持ち出される言葉で、それを経営や交渉…

【書評】★4 「ついやってしまう」体験の作り方

私は本当に「ついやってしまう」仕組みを知りたかった。 例えばついご飯前に手洗いアルコール消毒をしてしまう仕組みづくり。例えばパッと見ただけで新人からベテランまで同じ嘔吐処理ができる環境づくり。人に教えても行動一致に限界があるから、環境を変え…

【書評】★5 最高の集まり方

本ブログにお越しいただきありがとう御座います。本年もほとんど書評しか書いていないようなブログですが、なんと!!驚くことに!! アクセス数が一番多いのはミレーナ(埋込み型避妊具)に関する記事でございます!! やはりミレーナ体験談は希少なのでし…

【書評】★5 教えてパスターズ!!

最初にひとこと言わせてください。目次読んで。 罪って何ですか?/神さまの愛がよくわかりません/セイレイナニソレ/洗礼は受けなきゃいけないの?/みこころどおりになるのに、どうして祈る?/彼女が欲しい!/信じているのに、なぜ苦しみが?/礼拝が眠…

【仕事】アデノウイルス関連疾患について

アデノウイルス関連疾患について自分なりの備忘録。抜けているところがあればご教授いただければ幸いです。 アデノウイルスとは? 血清型がたくさんあるウイルス。その型によって引き起こされる症状病型が異なる。 飛沫感染、接触感染、糞口感染により伝播す…

★5 わかりあえないことからーーコミュニケーション能力とは何か

私は看護師として新卒でとある病院に勤めたが、リアリティショックが非常に大きかった。それは就職した科が、多くの人はある意味自業自得でなってしまった病気であったため闇が深く、また病棟に入院している他の科の患者さんでも一年以内に亡くなってしまう…

【書評】★3 迷える社会と迷えるわたし

私の中で筆者のイメージは、「精神科医でよくワイドショーに出ていて著書もたくさんある、原発と9条に反対なよくある人」と認識していたので、そこに「立教大で研究をしていて、キリスト教にも興味があるし小さい頃は教会に細々通っていた」というのが加わっ…

【書評】★5 働きながら、社会を変える。

社会貢献には様々な方法があると以前の書評で述べた。 ・自分が最前線に立つ(NPOやNGOで専門職として働く) ・最前線の後方支援(NPO等で広報や経理などで働く/お金を動かすことが最前線のことももちろんある) ・寄付でNPO等を支援する ・みんなに知らせ…

【書評】★5 「助けて」が言えない SOSを出さない人に支援者は何ができるか

助けてが言えないーー援助希求力(ヘルプシーキング)に乏しいと言ってしまえば「個人の責任(能力がない)」になってしまうけれど、様々な理由から助けてなど一言も言い出せない(あるいは言うという選択肢がない)人たちを、「助けてと言われないから放っ…

【書評】★5 この世界で働くということ

この本が発売されたとき、「仕事を通して神と人とに仕える」って具体的にどういうことだろう?と考えた。聖職者、牧師、伝道者として?教会に奉仕するとして?いや、それだけではない。 筆者はNYでクリスチャンのビジネスマン向け集会を開いていたそうだ。人…

★4 キリスト教と日本人

日本人がキリスト教と出会う歴史を様々な資料を用いて紐解き、そして現代になんと1%以下となってしまったキリスト教への問いを残して終わる新書。 キンドル版で買ったのですが、思ったよりもボリュームもあり、読みがいがありました。 そして相変わらずキリ…

【書評】★5 ごみ収集という仕事:清掃車に乗って考えた地方自治

ちょうど子供とYouTubeで自分の住んでいる自治体のゴミ収集がどのような流れで行われているのかを特集した短い番組を見ていた時だった。 息子が「ごみしゅうしゅうしゃ!」と喜んで手を振っている。ゴミ収集車は子どもにとって非常になじみ深い。保育園の前…

★5 あなたが世界のためにできるたったひとつのこと

私も寄付をしています。教会での献金も含めると、献金、ふるさと納税、プランジャパンのBecause I am a Girlプロジェクトです。 献金は別にしておいて、私もお金を稼ぐ(とはいえ大したものではない)ぐらいしか能がないものだから、せめてチャリティに回そ…

【書評】★3 家事なんて適当でいい

この本は、私が一人目の育児を頑張っていた頃に読んだ方が良かったような気がする。 というのも、当時は家事も子育ても夫の世話も頑張るぞいと謎に粋がってた頃だったからである。適当なんて、もっての他。仕事人間としての面を育児に持ち込もうとしていたあ…

【書評】★5 私の信仰

このブログを読んでくれる方の中で、ドイツの(2019年現在)首相アンゲラ・メルケルが牧師の子供で、ドイツキリスト教民主同盟という政党にいて、今も固くキリスト教信仰を貫いているプロテスタントだということをどれだけの人がご存知だろうか。 と同時に、…

【書評】★4 アクションプラン

さすが韓国系牧師、勢いがある。初読の感想はそれであった。勢いがあるだけでなく、説得力を持って問いかけてくる。 牧師の仕事は大変だと思う。神父や牧師の仕事は、神の言葉を伝えることで、「ぼくがかんがえたさいきょうのせいしょかいしゃく」を伝えるの…

【書評】★3 業務デザインの発想法

変えたい仕組みがある。それはどこの場所で働いてもはじめの1ヶ月はそう思った。というか使いにくい。よくこんな使いにくいシステムを黙って使ってられるな、と思ったほどである。 業務デザインの発想法 ~「仕組み」と「仕掛け」で最高のオペレーションを創…

【書評】★5 ひといちばい敏感な子

自分には娘がいるが、娘の繊細さになかなかついて行けない。そういうお年頃、と言ってしまえばそれて終わりかもしれないが、思春期のとはわけが違う。このままのやり方では、彼女は人生辛くなると思ってしまう。なぜなら私が彼女のような気持ちを持ちながら…

★5 居るのはつらいよ

かつて看護学校で行った精神科実習は、全くの異質空間であり、一週間の間私は変化のない毎日を過ごした。 他の実習であれば、多少なりとも良くなったりあるいは悪くなったりもするものだが、精神科実習だけは変わらなかった。何十年も入院している人もいると…

★5 シェアしたがる心理(2019/03/23

ざっくばらんにいうと、電通の中の人が、電通研究所の出しているレポートをざっくりと噛み砕き、更に他の文献も引用しつつ最近のSNSにおける「シェアしたがる心理」を解説する本です。 シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~ 作者: 天野彬 …

★4 医療4.0

医療4.0 (第4次産業革命時代の医療) 作者: 加藤浩晃 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2018/06/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 医療機関は意外と思われるがかなりアナログだ。 確かに医療「機器」は進化している。どれくらいかと…

★5 上馬キリスト教会の世界一ゆるい聖書入門

クリスチャンが書く、ゆるーい書評モード。はじまりはじまり〜。 聖書って、睡眠導入剤です。よく言われるのは、普通に読んでみるとまず創世記の名前の羅列でギブアップする。旧約は名前の通り約束事が多いので、民数記とかレビ記とか歴代誌はマジ苦行。新約…

N女の研究 ★3

育休を終えて医療機関に戻ってきたのが今春。魔界の都TOKYOにいると、セーフティネットから取りこぼされた人たちを見ることが多くなりました。特に困っている外国人は数年前よりもずっとずっとその数が多くなってきていると肌で感じます。現在の枠組みではな…