いろいろなことに挑戦する記録

二児のワーママ、人生を合理的に進める記録

【読書】地域とゆるくつながろう

所属している教会で、地域の子育て世帯(特に未就園児)向けに親子カフェ的なものを開いている。教会から伝道費を出してもらっているのだけれども、現在のところあまり伝道は表に出さず、地域の子育て中のママに教会に足を踏み入れてもらって、教会を知ってもらう、少しでもママの休める場所とするといった目的で開かれている。

教会が、伝道を前面に出さずゆるーく地域と繋がっている。来る人も実際ベビーカーでこれる距離の人ばかりである。さてはて、このゆるーくつながる会を、この先どのようにしていくべきか。伝道色を色濃く出すのか、はたまたあくまでも憩いの場所として存在し続けるべきか。そのありかたに一石を投じてくれる本はないかと探した時に出会ったのが本書である。

 最近はサードプレイスという言葉がはやっているようで、本棚に並んでいた中でもサードプレイスという名を関する書籍は多くあった。家庭、職場(あるいは学校)、+α。3番目は趣味のつながりでもいいだろう。その3番目の場所として「地域」はどうでしょうか、というのが本書である。地域で活動する様々な団体が、サードプレイスとしてどのような活動をしているのか、いくつかの例を挙げて事例報告している。

さて本書を読むと、NPO団体がほとんどであるが、個人的な感想だが「ゆるいか?そのつながり」と感じてしまう。ゆるくつながるの定義が人によって異なるかとは思うが、来るもの拒まず去る者追わず…しかしそこにいると安堵する。そのようなものを期待してはいたが、割とガンガンつながってますやん!と突っ込まざるを得ない団体が多かった。なかなか、ゆるくつながるのは難しい。

子育て世帯をターゲットにするととくに感じるが、とにかく出入りが激しい。固定メンバーが確立する前に職場復帰したり引っ越したり下の子が生まれたり幼稚園に入ったりと、あれよあれよという間にメンバーががらりと変わる。以前読んだ本でもそのことが書いてあった。流動的だからこそ、ゆるくならざるをえない。なのに「ゆるさ」は難しい。だからこそ、悩む。

親子カフェのつくりかた: 成功する「居場所」づくり8つのコツ

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 いろいろ事例を参考にさせてもらったが、これだ!というものが得られなかったので、ひとまずまたしばらくしたら読み返してみようかなと思う。

サードプレイスに興味があって、本書の目次を読んでみて参考になりそうだなと思ったらぜひ手に取っていただければ。

個人的には、地域の子育てママ向けの会は、流動的でありながら再び帰ってこれる場所として何度でも現れる場所として子育ての苦労を分かち合う場所にしたいと思っている。(今年の目標)