お恥ずかしながら保育園にきて初めて肘内障とはこんなものであるということを知った。しかも他の系列園でも多発していることを考えると、子供を持つお子さまにもぜひ知っていただきたいものであると思ったためここに自分の勉強がてら記録をする。
肘内障とは?
肘内障とは、幼児の肘関節の脱臼であり、腕を真っ直ぐにしている時や、幼児が大人から衝動的に離れようとした時に、しばしば大人や、幼児より背の高い人に幼児の腕が引っ張られて生じる。 転落やひねったりすることでも生じる。幼児はすぐに痛みを訴え、腕を使えなくなる*1
輪状靱帯のズレと言われます(近所のおじいちゃん先生は一言も肘内障と言わなかった)
どんな状況で起こりうるか
・保育者が立ち上がらせようと腕を引っ張ったとき
・保育者と手をつないでいた際に急にしゃがみこんだ時
・5歳以下の子供に起こりやすい(日本整形外科学会HPより)
子どもに対して急に手を引っ張るな、胴体を持てというのは肘内障予防にもなるのですね。
見かけでわかるものか
・泣く(泣き止むこともある)
・腕を使わなくなる(観察するとわかります)
処置は
・整形外科医師による整復(すぐ終わる)(診察待っている時間のほうが長い)
注意点
・肘内障は繰り返すことが多いため、保育所内また家庭内でも肘内障を一度起こした子は情報共有するべきである。特に新人で入ってきた保育士、パートの保育士は担任と違い児童個々人の持っている情報量に差があるため、より注意する。
肘内障リーフレットはこちらのリンクから
http://www.jssh.or.jp/ippan/sikkan/pdf/21hijnaisho.pdf
(日本整形外科学会より)
*1:幼児の肘内障の様々な整復法/cochranecochrane日本語版より https://www.cochrane.org/ja/CD007759/you-er-nozhou-nei-zhang-notu-shou-zheng-fu-fa