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【仕事】アデノウイルス関連疾患について

アデノウイルス関連疾患について自分なりの備忘録。抜けているところがあればご教授いただければ幸いです。

 

アデノウイルスとは?

血清型がたくさんあるウイルス。その型によって引き起こされる症状病型が異なる。

飛沫感染接触感染、糞口感染により伝播する。乳幼児の急性気道感染症の10%前後がアデノウイルス感染症と言われ、アデノウイルスは小児で重要な病原体である。

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/a/psittacosis/392-encyclopedia/323-pcf-intro.html

 

アデノウイルス感染症

呼吸器⇒気管支炎、肺炎:咳、発熱、咽頭

消化器⇒胃腸炎下痢、腹痛

泌尿器⇒出血性膀胱炎:血尿、頻尿、下腹部痛

眼⇒咽頭結膜熱(プール熱):咽頭炎、結膜炎(めやにも)、発熱

  流行性角結膜炎角結炎

  急性出血性結膜炎:結膜下出血

型は省略するが、参考は2nd edition REVIEW BOOK pediatrics 327p

アデノウイルス7型が引き起こす呼吸器疾患(肺炎)や咽頭結膜熱は免疫が低下している子

 

流行する時期

プール熱という言葉の印象から夏を想像されると思うが、12月にもはやる。

http://www.kosodateouendan.jp/pc/article.html?id=IE00000436

感染期間は2週間。

 

感染予防・消毒について

アデノウイルス自体が非常に感染力が強い。

下記のHP参照していただくとわかるように、アルコール消毒でもすぐには死なないよう。特に乳児でかむようなおもちゃを使いまわすときには次亜塩素酸ナトリウムで消毒してからのおもちゃローテーションを実施するとよいか。

保育園はもちろんのこと、きょうだい児ではタオルなどの使いまわしを避ける。

アデノウイルスは、エンベロープを持たないDNA ウイルスで、消毒剤への抵抗性が強く、塩素消毒が有効であるとされています。アルコール類では、血清型により、効果にばらつきがみられますが、エタノールについては80%以上で2~10分間、イソプロパノールの場合、70%ではアデノウイルスに対して無効との報告もあります。器具等の消毒には、ホルムアルデヒド、グルタラール、フェノールなどの変性剤、56℃ 30分の加熱が有効とされています。

http://www.maruishi-pharm.co.jp/med2/disinf-adeno-virus.html 

 目やに、鼻水など処理した際は必ずアルコール消毒を。

下痢をした際にも必ず適切な処理を(=スタンダードプリコーション

 

アデノウイルス感染症の中で流行性角結膜炎および急性出血性結膜炎は感染の恐れがなくなるまで出席停止。当自治体では咽頭結膜熱も出席停止。アデノウイルス感染症の胃腸炎は登園届が必要。

 

個人的な雑感

目やに、目のかゆみの際には必ず結膜の観察も。看護師は診断できないが、眼科受診を勧める。他の症状が出ていれば総合的に見て小児科でもよいかもしれない。

※眼科単科のクリニックだともしかしたら出席停止のことを言われないかもしれないので、必ず保護者には受診する際には保育園に通っていてアデノウイルスがはやっていることも伝えてもらうようにする。乳幼児はあまり眼科受診しないため、初めての受診の場合もあるので注意。