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【書評】内向型のままでも成功できる仕事術

 人のために働きたいんだけど、思いっきりコミュニケーションをとりたいわけじゃなく、どちらかというと一人で黙々とやりたいタイプの自分。現在の仕事(看護師)とは真逆の性格なので、悶々としながら日々過ごしております。

内向型のままでも成功できる仕事術

内向型のままでも成功できる仕事術

 

そんな中見つけたのはこの本。筆者が経験したことをもとに、同じような悩みを持つ人でも生き抜く方法があるということを主張したものです。
個人的にはあまり「私がこうしたから成功した!だからみんなも同じことをした方がいい」みたいな本は読まないのだが、本書はなぜかタイトルからして引かれてしまった。
なぜか。この本は本屋のビジネス書のあたりをウロウロしていた中で目に飛び込んできたものなのだが、この本の周囲はただひたすら頑張ること、どう頑張ればいいかなどを推す本ばかりなのに、本書だけが今ある悩みを受け入れ、どのように工夫すべきか、ということを書いてあったから目についたのだと思われる。
内向的、と言っても、筆者の経歴からするととてもとても内向的とは言い難い。しかしアクティブで強くてリーダーシップのある人しか生き残れない本場のアメリカである、そういう性格にならないと生きていけなかったのかもしれない。その反動なのか、もともとの性格がそうなのか、すぐトイレに引きこもって隠れるという方法で自分をなんとかバランスを保っていたのかもしれない。
成功するには周りと同じようにアクティブで溌剌としていてなければならないのだろうか?そんなことはなさそうだ。筆者は同じような悩みを抱える人に向けて、こういうやすみ方をすればいい、こういうことに向いていると思う、具体的にはこのようにしたらいいという実体験からのアドバイスを送っているのだ。読者としては、完全に参考になるかはわからないが、つまみ食いするのにはもってこいかもしれない。目次を読んで見て、参考になりそうだと思ったら実際に読んで見て自分の行動に取り込んで見るのも1つの手である。
なかなかこの手の種類の本はビジネス書の棚には並ばない。強いて言うなら自己啓発書の中だろうか。とはいっても自己啓発書の中に並ぶとなんとなく霞んで見える。なぜならこれはどうビジネスしていくかの本だからである。会社を辞めて起業をするのだなど、やはりアメリカらしいビジネスプランはあるとは言え、日本ももはや大企業に定年まで務める時代でもない。筆者のように成功者を気取ることに疲れてトイレや布団にこもりたい、けどどこかで「自分はきっとできるはず!」と思っている日本人に、本書を送りたい。

内向型の本といえば

 

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

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 こちら。こちらはもっと学究的ものでした。

 

 

内向型人間のための人生戦略大全

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 あるいはこちら。こちらはどう生き残るか!を書いています。