いろいろなことに挑戦する記録

二児のワーママ、人生を合理的に進める記録

【書評】時間と場所を選ばないパラレルキャリアを始めよう

近年、副業という言葉が流行り始めた。パラレルキャリアという言葉をアマゾンで検索しても、かなり多くの本がサーチされる。私は看護師で今のところは副業を禁止されているのだけれども、夫は会社員だけれどもそこまで厳しく規制されていないということを聞いて、キャリアの可能性が広くていいなぁと思った。 

さて、今回手にしたこの本は、「副業」とはまた少しだけニュアンスが違う、パラレルキャリアを推している。本業と、本業以外の職業を持つことにより「キャリアの深み」を得られるということだ。必ずしも「副業」として収入を得ることとは違うようである。

自分の培ってきたスキルを、プロボノNPOを通して他の人々に本業とは違った形で貢献し、また同時に会社とは職業も年齢も異なる人たちに囲まれることによって得られる新しい「サードプレイス」--家庭でも仕事でもない新たな居場所を作ることができる。

 

 

 

私は、看護師である。人生100年時代になり長く働き続けることが当たり前の社会になっても、70まで夜勤のある大病院に勤務したくない。むしろ無理である。ブルーカラー的働き方はできない。そうであるなら、いよいよ将来を見据えてキャリアシフトをして行かなければならないな、その足がけとして本書を手にした。

はじめはどういった副業の種類があるのか書いてあるのかな~と思って読み進めていただが、思ったよりも「キャリア」に話の重きを置いていた。

はじめにドラッカーの言葉を引用しているのだが、ああそうか、教会のような小さな団体に貢献するのも1つのパラレルキャリアなのかと良い気づきを与えられた。稼ぎがなくても、キャリアとして身に着けられるものは、実は身近に存在するのである。

そして最終章にもあるのだが、誰にでも必ずパラレルキャリアは必要とは限らない。専門性を磨きたい、子育てをしっかりやっていきたいなど、その人の考え方や年齢、状況によってパラレルキャリアへの需要は様々である。

本書はパラレルキャリアの興味がある人へ向けて、企業や自治体ではこういったことをやっているよ、という具体的事例をあげながら解説している。興味がある人は、初めの目次だけでも読んでみると良い手がかりになるだろう。

私は今、実はパラレルキャリアの道を歩んでいるのではないか。仕事*子育てのパラレルキャリアだ。これらのキャリアは誰でもみんなができることはではない。簡単でもない。十分にやりがいがある。それに気づかされただけでも、この本を読んだ価値があった。

でももっともっといろんな人のパラレルキャリアの姿を見てみたいので、またこの手の本を読み漁るでしょう!